飛んで!回って!またブログ

しんやの何かを綴るブログです

ハッスル・ハウス 〜クリスマスSP 2007〜

素晴らしい興行でした。
大会前に、売店でRGのサイン会があったので、参加してきましたよ。
サイン会に参加できるのは、Tシャツ購入者のみってことだったんだけど、RGの人の良さもあってか、カレンダー式のパンフレットのみを買った人にも、笹原が止めていたのにも関わらず、サインしてあげていたのを見て、この人は優しいんだなって思った。Tシャツ購入者には、サインの他にも写真撮影もOKってことで、色々とポーズを決めていたりと、サービス精神旺盛な方だった。
自分は、せっかくTシャツ買うなら着たいと思ったので、別のものにサインしてくれと言ったら、異例(?)のOKをもらったので、今週(明日発売)の『週刊プロレス』(表紙:武藤敬司棚橋弘至)の棚橋の顔の上にしてもらった。週プロを出して、「表紙に棚橋*1載ってるんで、そこにお願いできますか?」と言ったら、「あ、わかりました。いいですよ。」と応えてくれたはいいものの、「どこにサインしたらいいですかね?」ってRGが本気で迷っていて、私もちょっと考えてから「それじゃあ、棚橋の上にお願いします。」と言ったら、RGが「じゃ、棚橋悪いね〜。一生一緒にいてくれや(サインに書いた言葉)」と言いながら、サインを書いてくれて書き終わった後に、笹原がRGに「武藤さんとどっち(棚橋)が選手として好きなの?」と訊いたら、「武藤さんですかね〜(笑)」と応えていて笑った。本当は、失礼に値するということは分かってはいたんだけど、表紙が棚橋と大晦日に化身が参戦する武藤だったので、ネタとしても良いんじゃないかなぁというのもあったりね。というか、本当は週プロ内にハッスルの記事があれば、そこにしてもらうつもりだったんだけど、今週は1ページもハッスルに割いてないのね。RGもノリが良いのか、上手く棚橋に被せてくれたんだよね。これはもう一生の宝物になったよ。
大会内容的には、天龍とイタコとアン・ジョー司令長官の試合で、イタコにジャンボ鶴田が降りて、敵の天龍と伝説の鶴龍タッグ再結成とか、天龍にジャイアント馬場が降りちゃったりとかしたのが面白かった。ブルーザー・ブロディはスキットを観る前から来るんだろうなぁと思っていたけど、いざ来ると興奮しちゃうね。でも、スキットで高田総統がSWSビターンをしたのに、関係者は全く降りてこなかったという。スキット観てからは、冬木弘道とかジョン・テンタなんかも期待しつつ、北尾光司とかアポロ菅原辺りもネタとして消化しちゃったりして!とか思ったんだけどね。ただ、天龍のハッスルに対する想いは感じた。序盤の天龍とアンの絡みは、天龍と安生って感じだったよね。久しぶりに安生のカッコイイキックを観たかもしれない。あとは、スキットで高田総統・アン・島田の3人が昔を懐かしがっているところで、小川直也が見事にネタにされていて噴いた。しかも、この間のIGFで猪木に締め落とされた話までしていたから大笑いだよね。そんな最新なことにまで対応しているとは思わなかっただけに。他の試合では、メインハッスルが良かったね。スキットが、クリスマスに因んで『フランダースの犬』で、RGにバボが、パトラッシュならぬバボラッシュと言われて、バボがキレるという。試合では、サップvsボノという大晦日並の対決が観れたりした後にRG公開処刑タイムが凄かった。良く、RG受けきった。スキットでは、セミハッスルのチエの猪木パロディと「喰えんのか!クリスマス2007」のPRIDE風の煽りVTRが面白かった。「喰えんのか!」で白田が勝利した後にPRIDEで御馴染みの『Victory』が流れたときやジャッジ&ルールディレクターを務めた島田へのブーイングとかは、素晴らしいと思った。皆、愛していたんだね。
あと、KUSHIDA・チエ・バボによる前説も良かった。まさか、3人もハッスル軍の声援よりも総統コールのほうが大きいとは思わなかっただろうから、ビックリしていたね。バボの反応とか、ちょっと面白かった。その後の、高田総統劇場では、しっかりとそこもネタにして、バボを褒めていたのには笑った。
最後のハッスルポーズはクリスマス仕様ということで、HGが見本を見せたら、場内からダサイとか諸々ブーイングが飛んでいて笑った。HGも「これしか考えてきてないから、代わりは無い」と言って強引にやり切っていたのは、流石。EDにRGが居なかったのは、ダメージが大きかったからなんだろうなぁ。


大会終了後、物販でジャイアント・シルバのサイン会が開かれていて、ちょっとシルバを観ていたら、みんな写メ撮るのに必死なんだよね。そんな中で車椅子の男性がいたんだけど、その方も写メ撮ろうとしていたんだけど、何回撮っても手がブレていたりとか人に埋もれたりとかシルバがサイン中だったりして上手く撮れてなかったんだよね。その方はサイン会に参加するつもりでお金も用意していたんだけど、売店の前でタムロって写メってるやつもいたので、いつまでたっても前に行けずにいて困っていたんですね。私はもうシルバも観たし帰ろうと思ったんだけど、その方のことが気になっちゃって、しばらく・・・2〜3分ほど、「きっと、誰かが声かけてくれるから、声かけたら帰ろう。」と思いながら観ていたんですよね。でも、声はかからず、更に、車椅子ということもあってか、場所をとるので、写メを撮り終わった連中たちとぶつかったりしていて、その方に対してのその人らの視線が冷たく映ったんですよね。2〜3分の間、ずっと胸が痛かったんだけど、もう我慢出来なくなって、その方に思い切って声をかけた。「あの、写真撮るんですよね? もし良かったら、代わりに撮りましょうか?」そう言って、まず写メでシルバを撮り、サイン会のほうへ・・・。文字がよれない様に、Tシャツを張るということで、物販の女性の方としっかり張り、シルバが手形とサインを書いたら、シルバが自ら進んで、その方と握手してくれたのを観て、全く関係ないのに嬉しくなった。その後に、「写真もいいですか?」と訊いたら、その物販の女性の方がシルバにジェスチャーで伝えてくれたんだけど、いきなりシルバが別の購入者のほうへ行ってしまったので、言葉が通じなかったのかな?と思っていたら、通常なら売店から動かずに対象者と一緒に体を寄せて撮るところを、シルバはわざわざその方の後ろまで来てくれて、肩に手をかけてポーズを取ってくれた・・・このシルバの厚意に、私は全く関係無いのに本気で泣きそうになっちゃって、シャッター切ろうにも、画面にちょっと変なモザイクかかっちゃって参った。で、撮り終わった後に、ちゃんと撮れているかどうか確認したら、最初のシルバのピンショットは運がいいことに真正面から撮れて、右手はペンを振っていたからか、ちょっとカッコイイ残像になっていて、2ショットのほうも何とか上手く撮れていたので安心しました。その方は喜んでくれ、私に御礼を言ってくれました。もちろん、御礼を言われるのも嬉しいんですが、御礼なんかよりも、その方の幸せそうな顔が見れただけで十分なんですよ。だって、人のそういう顔を見ると、まるで自分のことのように嬉しくなるじゃないですか。え?そんなのお前だけだって? 同意を求めてすみません。もしかしたら、余計なお節介だったのかなぁとも思うけど、目の前に困っている人がいたらさぁ・・・それを放っておけなんて無理な相談だろ。失礼な言い方になってしまうのかもしれないけど、体は平等じゃない。だけどさ、心は平等なんだよ。感じる気持ちは平等なんだよ。極端かもしれないけど、物販の目の前にずっといるのに、その方が写メも撮れなくて、時間がきてサイン会にも参加出来なかった・・・としたら、その方の中では楽しかった大会も、もしかしたら楽しくなくなってしまうかもしれない。“家に帰るまでが遠足”という言葉があるけど、まさにこのことだと思う。せっかく、ハッスルを楽しんだんだから、最後までそのままの気持ちでいてほしいと思うじゃないですか。そういうことなんですよ。だから、声をかけてなかったら、きっと後悔してたと思います。
偽善者だと思いたいなら思えばいい。手を貸した自分に対して悦に入ってんじゃねぇと思いたいなら思ってくれても構わない。どう思おうが、それは人の勝手だから。
とりあえず、今日はRGのノリの良さとジャイアント・シルバの懐の深さ(体も大きい)とさり気無い優しさを垣間見た。本当に、ハッスルっていう空間は素晴らしい。
だから、愛されるんだろうなぁ。

*1:RGの大学時代の後輩であり、今年の週プロのプロレス選手名鑑では、RGがライバルとして挙げていることでも知られる某老舗団体のエース