飛んで!回って!またブログ

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ぽじすと 〜POSITIVE STRATEGY〜 夜の部

出演:だいず(岸尾だいすけ水島大宙)・今村卓博・水原英里・北大輔・樋口あかりキュ〜ルこやまきみこ笹島かほる)・柳家喬之進・新居祐一・和泉志麻
声の出演:水島大宙


何気に、キンプク岸尾さん系イベントは今年3回目。今回は朗読劇+落語+コントという面白い試みのイベントでした。朗読劇のほうは最初の話から一気に引き込まれました。朗読の内容も一番最初だからか、2人の同じ時間軸の視点で語られる内容が、面白くて入り込みやすかったですね。次の『スイート・ラバーズ』は先ほどの内容とは打って変わって、重い内容でこれまた引き込まれましたよ。こやまのきみきみと北さんのお年寄り役の芝居に思わず声を上げそうになったりしました。さすが、声優!! 重い空気を断ち切るかのように、次の落語はめちゃくちゃ軽い空気で始まって噴いた。重い空気から始まる落語なんて聞いたことないけどさ(笑) 喬之進さんの話もまた面白くて巧いんだ、これが。若人にも分かりやすいように上方落語をちょっとアレンジしてくれていたりなんかしてね。個人的には、特に『科学戦隊ダイナマン』のサビの部分を歌いだしたときが、ツボでしたね。会場の中で、どれくらいの方が反応できたかは知りませんが。落語の次の朗読では、2段階形式で笑える内容、岸尾さんと笹島さんの息の合った感じが良かったですね。あと、ガヤとして出演していたお三方の巧すぎるガヤっぷりに思わず会場内も爆笑。いやぁ、これは巧かった。この朗読が終わると、休憩ということで、だいちゅうさん*1の収録アナウンスが入り、15分の休憩に・・・12〜3分経ってから、もう一度15分休憩を伝える旨のアナウンスが・・・でも、すぐに言い直し、2分後くらいに休憩が明けて再開。岸尾さん一人だけど、だいずということで、だいずTシャツを着て登場し、一人コントかと思いきや、居ないだいちゅうさんのツッコミやボケの部分だけを先に録っておいたテープを流しながらやると言い、テープを流すことに・・・録音ショートコント「本能寺の変」という題。だいちゅうさんが早口で岸尾さんの分まで喋って終了という・・・それに岸尾さんがツッコんで、「まだあるんですよ、次こそは」と言い流すことに・・・今度は岸尾さんもテープの中で参加していて、それに対して岸尾さんが自分にツッコみ、もう一回流すことに・・・今度は、だいちゅうさんがお菓子を食べながら・・・それに岸尾さんがツッコみ、今度こそということで流すと・・・だいちゅうさんのテンションがハイローになっていて・・・それに対して岸尾さんがツッコむという手の込んだ一人コント。退場間際に「このイベントで笑えるところは、落語とこことキュ〜ルくらいだから(笑)」と次のキュ〜ルのことを軽くフォローしつつ退場。次の朗読は『教えない』ということで、こちらも考えさせられる内容でした。良い雰囲気で終わりそうだったのに、音響のミスでBGMが全然別なモノが連続で流れたり、挙句の果てにはBGMがならないというアクシデント。少しの空白の時間を置き、北さんが笹島さんに「行きましょうか」と言い退場。次の朗読は、視力を失った女性のことを2人の男性の視点から話すという内容で、その女性役を水原さんが担当。かなり深い内容でしたね。新居さんは、さすがナレーター!と思ってしまいました。朗読が終わると、次はキュ〜ルのコント。こやまのきみきみのハジケっぷりに笑った。あと、笹島さん頑張りすぎ! キュ〜ルとしての初イベントだったからか、お二方が物凄く気合入ってるように感じた。こちらも手の込んだ作り。きみきみがト書き台本(1、2、3、4)を、笹島さんがセリフ台本(A、B、C、D)を自由に選び、それを組み合わせたモノを読み合わせて正しい組み合わせになるかというゲームをしているという“テイ”のコントという非常に分かりにくい説明でごめんなさい。早く言えば、キュ〜ルとして登場したときから、コントが始まってるという最高の自作自演。かなり面白かったです。コントが終わると、最後の長編朗読『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』へ・・・。この作品は今回の朗読劇のためだけに著者の竹内真先生が加筆・修正したというもの。物凄く感動的な話でした。主人公の女の子と月の土地の権利書を持つ男の子とその男の子の祖父の出逢いから再会、そして祖父の死までを描いた作品で、主人公は10歳〜19歳〜28歳〜37歳と時が移りゆく度に、その男の子と出逢いと別れを繰り返し、37歳のときに男性(出逢った頃は男の子)の祖父が二人に看取られながら逝くという感じの一見重そうに思えるけど、全然重くなく、ちょっとした人生回想録のような。樋口さんの声が非常に心地良く耳に入ってくるので、その世界観にすぐに引き込まれました。情景なんかも浮かんできて中盤の時点で軽く泣きそうになったけど、樋口さんや今村さんがここにきて何故か噛んでしまうという流れで、軽くリアルな世界に戻ってきました(笑)ただ、ラストシーンでは、また感動して泣きそうになったりなんかしたりしてね。この朗読が終わると、出演者全員と今回の“ぽじすと”プロデューサーの和泉志麻さんが登場して軽く挨拶をしたところで、和泉さんから「ゲストの方が駆けつけてくださいました」という紹介を受けて、だいちゅうさんの登場!! 仕事が終わってからすぐにこちらに向かってきてくれたということで会場のボルテージMAX!! さっそく、和泉さんの言葉をスルーして軽く岸尾さんとコントを始めるというフリーダムさ。で、今回は照明を本業の方に頼んだということもあり、月の照明(『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』の演出時に使用)を作ってくれたりしたということで、和泉さんが感動しながら紹介し、月の照明を出すと・・・なんと!?岸尾さんがその月に向かってかめはめ波の構え・・・まさか!?と思っていたら、放っちゃった! そしたら、瞬時にだいちゅうさんが大ザルのリアクションから普通の人間サイズに戻るまでを身振りで披露。普通に笑ったわ。ここで『ドラゴンボール』ネタきたかぁ!ってな具合にね。次にだいちゅうさんが月の照明を指し、「あのクレーター部分が、グラナダです。」というまさかの『機動戦士ガンダム』ネタに大笑い。会場内はそれなりに笑っていたけど、何故か私の声だけ響いてしまうという。で、だいちゅうさんが「このネタ分からないよね。」と小声で言うと、横から「今日は男の子もけっこういるから笑ってくれたよ。」とフォロー。もうね、ドンピシャなネタを放出してくれるだいちゅうさんは最高だぜ! 横から新居さんが「外の天候は今どうなのか知らないけど、もし月が見えていたら、きっとこの月だと思います。」的な上手いことを言い、そんなこんなで最後は和泉さんが締めて終了。


プログラム
『彼女の彼の特別な日』『彼の彼女の特別な日』(『秘密。』より)著者:森絵都 読み手:今村卓博・水原英里

『スイート・ラバーズ』(『つめたいよるに』より)著者:江國香織 読み手:こやまきみこ・北大輔
落語 柳家喬之進

『お江戸に咲いた灼熱の花』『ダーリンは演技派』(『秘密。』より)著者:三浦しをん 読み手:岸尾だいすけ笹島かほる・北大輔・今村卓博 出演:こやまきみこ・水原英里・樋口あかり

休憩15分

コント 岸尾だいすけ 声の出演:水島大宙

『教えない』(『君へ。』より)著者:藤沢周 読み手:北大輔・笹島かほる

『監視者/私』『被監視者/僕』( 『秘密。』より)著者:阿部和重 読み手:新居祐一・岸尾だいすけ 出演:水原英里

コント キュ〜ル

『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』(『嘘つき。』より)著者:竹内真 読み手:樋口あかり岸尾だいすけ・今村卓博・水原英里



感想としては、中身のあるイベントで大満足でした。約3時間という公演時間が嘘のように過ぎていった。こういうイベントは出来れば定期的にやってほしいとは思うんだけど、今日みたいに空席があったり、朗読中に寝たりする人がいる限りは次回っていうのは難しそうだなぁ。まぁ、後者は論外以外の何者でもない。たとえ、昼・夜共に同じ内容だったとしても、出演者に失礼だとは思わないのだろうか。私の隣の人や前の人も寝てまして・・・もう開いた口が塞がらないとは、このことかと思いました。まぁ、おかげで静かだったので、その点に置いては感謝というべきでしょうか。あと、最後の挨拶のときに出演者一人一人の自己紹介と一言でもあれば良かったなぁと思いましたね。岸尾さん・きみきみ・笹島さんはコントコーナーで、喬之進さんは落語コーナーで、和泉さん・だいちゅうさんは最後で、自己紹介がありましたが、他の方々は一切名乗らなかったので。時間的な問題もあるということは分かりますけど、正直、パンフレットが無かったら誰が誰だか分からなかった人もいると思いますしね。あ、そのためのパンフっか! でも、このイベントの出演者側の感想というのも、あの場のテンションで聞いてみたかったと思いました。あと、喬之進さんと他の出演者との絡みが全く無かったのも、ちょっと思うところがあったり。珍しい機会だったのになぁなんて。もし、次回があるとするならば、そういう部分にもゆとりを持った構成に期待したいと思います。
最後に、上から目線ですみません。


今回の感想は、読みづらい上に日本語がおかしい箇所もあり、あまり面白くも無いとも思いますので・・・詳しいレポなどをお求めの方は他所様へ、GO!

では、ご参加された方々、スタッフさん、出演者の方々、お疲れ様でした。

*1:現時点では、仕事中のために、この場には居ない